2008年05月06日
そして撤去
昨日の雨も晴れ、いい具合に風が出てきました。
この、風を可視化するというのもねらいのひとつですが、毛糸が短すぎてなかなかこのウェーブが見られずにいました。
そして撤去作業開始です。
このなびき方がまたいいんですねー。
でもしきりと下にいる実行委員のみなさまから毛糸をもっと早く巻き上げろとクレームの電話がかかってきます。冗談みたいな話なんですが、たいがい決まってこの「毛糸はキケン」コールがやってくるんですよね。
モンゴルからの研究生チムダくんも駆けつけてくれました。
何事もなく、三越仙台店屋上の毛糸も回収完了。
これで28日から数えると9日間にわたるアート・プロジェクトは完了いたしました。
毛糸を送ってくださったみなさま、設置作業にかかわってくださったみなさま、見に来てくださったみなさま、そしてキケンなことは何もせずに「キケンだ、キケンだ」とあれこれ指摘してくださった実行委員のみなさま、本当にどうもありがとうございました。無事、制作・展示を終えることができました。
今回、この作品を制作してみて再確認したことは、アートはキケンだということ(もちろんそれはキケンなことをわざとしているわけではなくて、必然的にそうなってしまうことがあるということですが)、そしてそのキケンに腰が引けているようなら、つまり他人事だと思ってかかわろうとするなら、アートなんてやらない方がいいんじゃないかということ、しかしやはり「キケン」(?)を乗り越えて達成した果実はすばらしいものだということです。
どうもありがとうございました。
(門脇篤)
2008年05月01日
制作3日目
さぁ、今日も制作です。
ちょっと遅刻してしまったテインウェイさんとダブシラトさんですが、はしごをのぼっていざ、アーケード屋上へ。
てきぱきとまだ屋根のかかっていない部分に毛糸の屋根をかけていきます。
「上」で作業をしていると、下をいろんな人が通過していきます。
まずちんどん屋さん。
テインウェイさんは「あれは何ですか?」と聞いてもたぶんわからないことを質問します。
それからかなりの数のメーデーのデモ隊。
テインウェイさん、「今日は何かあるんですか?」とまたまた答えにくい質問です。
そして…お昼前に、あっけなく「毛糸の屋根」、完成です!!
これもすべて手伝ってくださったみなさんのおかげです。
作業に参加したスタッフのみなさんだけでなく、「ART仙台場所」のボランティアスタッフの方も、下でただ見ているだけという(何か危険があったときのための監視要員)本当にヒマな仕事で、別の意味でさぞたいへんだったでしょう。
とりあえず完成です。あとは細かいところを手直ししていき、6日の3時から撤去ということになります。
できあがった「毛糸の屋根」の前で記念撮影。
おなかもすいたので、141地下の「嵯峨野」さんでラーメンを食べました。
昨日、取材に来た読売新聞の県内版に「毛糸の屋根」の記事が載っていました。
「留学生3人を含む13人で作業を始めた」というところの「留学生3人」がけっこう受けてました。
いろいろ通じない日本語でコミュニケーション。
4日に榴ヶ岡公園でモンゴル相撲の試合があり、64人もの力士(?)が出るそうで、手伝ってくれたチムダさんも出るそうです。
じゃあマタネーということになった直後、その電話はダブシラトさんからかかってきました。そう、「自転車がありません!」
私も昨日もってかれましたが、まさか2日連続はないだろうという話ですね。撤去しているトラックの方に聞いたところ、それどころか連休を前に午前午後の2回やってるようです。
今日は車で来ていたので自転車をもっていかれたダブさんとテインウェイさんのふたりを乗せて、自転車保管所へ。保管所はなぜか4日にモンゴル相撲のある榴ヶ岡公園のすぐ近くでした。
私も自分の自転車を取りに明日またここへ来る予定です。
夜、塾でひと仕事終えたあとによってみました。
昼よりもはっきり見えるので、昼よりは見ている人や写メ撮っている人を見かけます。
2008年04月30日
制作2日目はモンゴルチームが大活躍!
制作2日目はテインウェイさん、チムダさん、ダブシラトさんの3人が参加。内モンゴルからの研究生で、宮城教育大の村上タカシ先生のところへプロジェクトアートを学びについひと月ほど前にやって来たばかり。ほとんど言語によるコミュニケーションが成立しませんが、さすがアーティストだけあって、ちょっと見ただけであっという間に「TANAKAシステム」を習得。さらにありとあらゆる合理性をもって制作を進めていきます。
午前中の3時間で昨日の7~8割近くができてしまうという快挙。ジンギスカン率いる蒙古軍の大進撃とはこのような感じだったのかもしれないと思われました。
好きな食べものが「肉」と聞いた(ような気がした)ので、お昼は「豚しゃぶセット」。
午後は雑貨屋さんにお勤めの小野さんも参加。テインウェイさんがやさしく指導します。
午後2時でモンゴルチームは引き上げ、昨日の飲み会の後、さらに大学の飲み会に行ったという東北大の山本くんが入れ替わるように参加。どんどん制作は進みます。
夕方4時を過ぎたあたりで今日の制作は終了。お疲れ様でした!
これでほぼ8割がたできました。もしかしたら明日でおおまかな完成をみるかもしれません。だいたいできたら手直しにも時間をかけていきたいと思っています。
次はやっている塾へ。と、141前にとめておいた自転車がありません。回収車にもっていかれてしまったようです。けっこう遠くまでとりに行かねばなりません(しかも2100円かかる)。時間もおしていたので走って塾へ。
すると毛糸が届いていました。
毛糸はだいたいこれまで50玉ほど集まり、200玉ほど買って調達したのですが、案外足りなくなってきており、どうしようと思っていたところで大量の毛糸。ありがたいです。以前、教えていた子で、今年就職したという米倉さんは30玉ほど、ほぼその店のを買い占めたんじゃないかという勢いです。送っていただいたみなさま、どうもありがとうございました。明日の制作で使わせていただきます。
(門脇篤)
2008年04月29日
「毛糸の屋根」設置開始!
ものすごくいい天気の昭和の日、「毛糸の屋根」の制作が本格開始です。
ゴールデンウィーク初日のこんな天気のいい朝9時から集まってくださったのは、田中さんと須藤さん。田中さんは自身の作品制作がある中で、須藤さんは娘さんに「連れてってくれるって言ったのにうそつき」呼ばわりされながらの参加です。ありがとうございます。
開始早々、私が考えていたロープをたぐるというローテクな装置に、「TANAKAシステム」とでも呼ぶべき「毛糸の屋根」制作システムが発案されました。すばらしい技術革新です。新しい技術が開発される黎明期には、みんながクリエイティブ。須藤さんによる、袋から取り出さない「須藤式」の考案など、「効率なんて言葉はもういい」とか言いつつも、制作技術が次々に向上していきます。
午前中で全体の1割くらいがゆうゆうと完成。何より技術がほとんど完成したのが大きいですね。
「アーツ」を使って141さん地下の「兎月」さんでお昼を食べます。
午後からは女性陣も参加。東北大の山本くんもやってきて、予定を大幅にオーバーして夕方6時近くまでがんばりました。これで3~4割程度完成しました。かなりいい調子です。
いい仕事をした後はビールがうまいです!
みなさん、お疲れさまでした!
(門脇篤)
2008年04月29日
緑の毛糸を送ってください!
4月29日~5月6日の間、仙台市中心部にある一番町四丁目商店街一帯で行われる「仙台アートシティプロジェクト"ART仙台場所"」で、370mあるアーケードに「毛糸の屋根」をかける、というアート作品を制作します(詳しくはこちら)。
チラシは以下
フライヤー 表
フライヤー 裏
「毛糸の屋根」になる新緑色の毛糸を集めています。どうぞ以下まで送ってください。
仙台エリアにお住まいの方は、一番町四丁目141前の「毛糸の糸幸」さんで買ってそのまま預けることができます。
毛糸は写真のような明るい緑で、1玉100円程度の安価なものでけっこうです(ちなみに「糸幸」さんでは100円で売っています)。太さは何でもかまいません。
また期間中、「毛糸の屋根」をいっしょに制作してくれるボランティアスタッフを募集しています。参加することによって見えてくる、ワークショップ型のアート作品です。いっしょに一番町四丁目に緑の「毛糸の屋根」をかける体験をしてみませんか。参加できる時間だけでけっこうです。
目下、予定している制作スケジュールは以下の通りです。
・4/28 15:00~ 三越前部分制作 (若干、人手が足りません)
・4/29~5/2 9:00~16:00 アーケード部分をモンゴル・チームとともに制作
(初日4/29はにぎやかになりそうです。5/2は「OH!バンデス」でうつるそうです)
・5/3~5/4 10:00~16:00 予備日。手直しなど。
・5/6 17:00~ 撤去
詳細は、以下までお問合せください。
お問合せ・送り先・申込み先:
門脇篤まちとアート研究所
〒980-0812 仙台市青葉区片平1-3-2-504
℡022-277-3551 070-5621-2301
info@kadowakiart.com
2008年04月28日
毛糸の「たてまい」
一番町四丁目商店街にある三越仙台店さん屋上から、緑の毛糸55個を投下しました!
当初は100個くらい投げようと思っていたのですが、いろいろあってこの数に。
しかし下はたいへんなことになっていたみたいで、本当にすみません。お疲れ様です。
その後、昨年の「けやきに花を」でも大活躍だった気心の知れたふたりとともに三越さんの向い側のアーケードへ毛糸を持ち上げて、「毛糸の屋根」をかけます。
さすがに手馴れたものです。あっという間にできてしまいました。仙台では毛糸の熟練者が育ってます。
明日からはアーケード本体の「毛糸の屋根」づくりに入ります。だんだんに新緑に染まっていくようにできていく予定ですので、どうぞお楽しみに!
2008年04月28日
仕込み
今日午後3時から三越仙台店屋上より投げる毛糸のための下準備を。
制作中に着る予定のつなぎにもなんかアートな香りを…
あとは出会う人にマジックわたして適当に書いてもらうことにしました。
終わるころにはお経だらけの耳なし法一みたいになっていることでしょう。
2008年04月27日
三越屋上から毛糸投げ!
商店街では「あの毛糸の人」と呼ばれているそうですが、とうとう明日から「毛糸の屋根」の制作開始です。
明日28日は三越さん屋上から80個あまりの緑色の毛糸玉を投げます。3時過ぎからの予定です。いったいどうなることかやってみないとわかりません。予定としては図のようになります。
下は以前、長野市の善光寺へとつづく表参道へ向けてみんなで毛糸を投げたときのようす。
おそらく写真を撮るヒマとかなさそうなので、通りがかった方はぜひこちらまで写メでお送りください。あなたの写メがアートの目撃者になる!
info@kadowakiart.com
明後日29日からは商店街アーケード部分の制作となり、事前に募集した制作スタッフ数人で制作を行います。内モンゴルからの研究生3人を中心に、仙台在住の方もがんばります。だんだんとできあがっていく新緑色の「毛糸の屋根」をお楽しみください!
そして「ART仙台場所」のオープニングパーティが明日28日、せんだいメディアテーク1Fカフェで行われます。19時から。どうぞおこしください。
明日28日は三越さん屋上から80個あまりの緑色の毛糸玉を投げます。3時過ぎからの予定です。いったいどうなることかやってみないとわかりません。予定としては図のようになります。
下は以前、長野市の善光寺へとつづく表参道へ向けてみんなで毛糸を投げたときのようす。
おそらく写真を撮るヒマとかなさそうなので、通りがかった方はぜひこちらまで写メでお送りください。あなたの写メがアートの目撃者になる!
info@kadowakiart.com
明後日29日からは商店街アーケード部分の制作となり、事前に募集した制作スタッフ数人で制作を行います。内モンゴルからの研究生3人を中心に、仙台在住の方もがんばります。だんだんとできあがっていく新緑色の「毛糸の屋根」をお楽しみください!
そして「ART仙台場所」のオープニングパーティが明日28日、せんだいメディアテーク1Fカフェで行われます。19時から。どうぞおこしください。
2008年04月26日
つなぎを探して
来週からの「毛糸の屋根」の制作にあたって、何か「あの人がつくってるんだ!」とわかりそうなコスチュームを、という実行委員会の方からの要望があったので、緑色のつなぎでも着てみようかと考え、作業服を扱っているお店をネットで検索したところ、卸町で3軒ほどヒット。電話すると「ふれあいまつり」というのもやってるからぜひ、とのことだったので出かけることに。
しかし、人はたくさんいるんですが、肝心の「つなぎ」が全然ありません。
しかたないので別の場所でさがすことに。
しかしなかなかいいものがありません。
さんざんさがしたあげく、もうここで決めようと加茂にあるお店「ダブルストーン」で決めることにしました。
作業服はもちろん、工事関係のいろんなものがそろっているお店で、なかなかおもしろそうです。今後のアートの素材にも使えそうなものばかり。
そしてこれが購入したつなぎとタオル、そして靴下。もちろん、すべて緑色です。誘導する光る棒も買いました。
しかしわれながら吹っ切れてますねー。しかしこれでおそらく準備万端です。
2008年04月25日
毛糸が届きました
長野県佐久市の東横イン佐久平駅浅間口にある「元麻布ギャラリー佐久平」の大谷さんから届きました。
どうもありがとうございます。
「元麻布ギャラリー」は東横インが企業メセナ活動として、「富山」「沖縄」「甲府」「佐久平」「中部国際空港」の5つのホテル内に開設・運営しているギャラリーです。
2008年04月23日
商店街めぐり
「毛糸の屋根」のチラシができあがったので、一番町四丁目商店街の各お店をまわって、来週から制作する「毛糸の屋根」について案内してまわっています。
一昨日にひきつづき、今日で3分の2くらい終わりました。
本当は商店街の方にもアーケードの上にのぼっていただいて、いっしょに「毛糸の屋根」をつくってもらうと本当の意味での商店街の企画になるんですが、お忙しい商店街と聞いているので、とりあえず知らないうちによそからやって来て突然できあがってしまう、というのは避けたいと思い、まわっています。
お店の方の反応はさまざまで、「わかりましたー」という淡白なものから、「おもしろーい!」と根ほり葉ほりいろいろ聞いてくれる方、「大いにやってください」と激励してくださる方、「大仕事だねー」と気の毒そうな(?)方など。
去年、お隣にある定禅寺通りでやっているので(こちら)、「毛糸の屋根かけます」と言っても、ちんぷんかんぷんという方はあんまりいないようで、逆に「わかりやすいですね」とすら言われ、今日はけっこう手ごたえあり(?)な感じでした。
お天気も来週前半はとりあえず大丈夫のようで、28日の3時、三越さん前から制作スタートです。
毛糸や制作スタッフもまだまだ募集していますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(門脇篤)
2008年04月22日
2008年04月21日
2008年04月21日
2008年04月21日
毛糸@毛糸の糸幸
「毛糸の糸幸」さんで預かってもらっている毛糸です。
来週から設置ですが、あんまり集まっていません。
みなさま、どうぞよろしくお願いいたします!
緑の毛糸を送ってください!
「毛糸の屋根」になる新緑色の毛糸を集めています。どうぞ以下まで送ってください。
仙台エリアにお住まいの方は、一番町四丁目141前の「毛糸の糸幸」さんで買ってそのまま預けることができます。
毛糸は明るい緑で、1玉100円程度の安価なものでけっこうです(ちなみに「糸幸」さんでは100円で売っています)。太さは何でもかまいません。
お問合せ・送り先:
門脇篤まちとアート研究所
〒980-0812 仙台市青葉区片平1-3-2-504
℡022-277-3551 070-5621-2301
info@kadowakiart.com
2008年04月18日
2008年04月17日
三越さんと打ち合わせ
「毛糸の屋根」をかける一番町四丁目商店街アーケードで、唯一アーケードの屋根がないのが三越さん前。ここは三越さんの屋上から向いのアーケードに長く毛糸をわたすかたちになります。
今日はその件で三越さんと打ち合わせ。GW商戦で忙しい中、本当にご協力ありがとうございます。
画像は去年やったもの。今年はこの5倍ぐらいになります。
2008年04月16日
毛糸が届きました!
長野のアーティスト、宮沢さんと結城さんから緑の毛糸が届きました。
この7月にご結婚するそうで、仲良くひとつずつ送っていただきました。
どうもありがとうございます。そしてお幸せに!
みなさん、どうぞ毛糸を送ってください(詳しくはこちら)。
2008年04月14日
モンゴルチームが助っ人!
仙台・一番町四丁目商店街アーケードに緑の毛糸を結んでずんだ色(新緑色)の「毛糸の屋根」をかけてしまおうというアート・プロジェクト。着々と毛糸が集まりつつある一方、いっしょにつくる人がなかなか集まらずに困っていたのですが、宮城教育大の村上タカシ先生の紹介で、先生のところへ研究生としてこの春、内モンゴルからやって来た3人が、期間中、ほぼ手伝ってくれることが決まりました! 本当にありがたいです。
この3人は、それぞれ中国画、版画、洋画を学んできたそうなのですが、日本へはプロジェクト・アートを勉強しに村上先生のところへやって来たそうで、「毛糸の屋根」はまさにこれを体験するにはもっていこいの企画。本当にいいタイミングです。
とはいえ、ボランティア作業スタッフはまだまだ足りませんし、そもそも参加してつくり手として街のようすをながめ、体験するのが本企画の趣旨ですので、参加できる時間だけでけっこうです、どうぞやってみたいという方、どんなことをするのか聞いてみたいというだけでもけっこうですので、ご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
お問合せ・送り先・申込み先:
門脇篤まちとアート研究所
〒980-0812 仙台市青葉区片平1-3-2-504
℡022-277-3551 070-5621-2301
info@kadowakiart.com