2008年02月24日
「毛糸の屋根」企画概要
仙台・一番町四丁目商店街アーケードに新緑色の毛糸の屋根をかけるアート・プロジェクト。企画書を提出して、目下検討してもらっています。うまくいくといいんですが。
以下、企画趣旨など。
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「SENDAI」をテーマにしたプロジェクト型のアート・ワーク
私は仙台に住みながら、「まちとアート」をテーマとしたアート作品を制作しています。それは主に、①まちは、その時、その場所でしか意味を持ち得ないインスタレーションというスタイルを最大限に発揮できる場であること、②アートに関心があるか否かに関わりなく、アートを通じた関係性をつくることにこそリアルさを感じる私にとって、まちの中に身を置いてアートを展開することは必然、という2点からです。
その私が、生まれ育った場所である仙台をテーマに、毛糸という素材を使って、昨年から制作を開始したのが「SENDAI シリーズ」です。
昨年2006年は第一弾として、“杜の都・仙台“のシンボルとも言うべき定禅寺通りのけやき並木にピンクの毛糸を結ぶことで、西公園の桜並木を延長するというプロジェクト「けやきに花を」を実施。一週間にわたる参加希望者との共同制作を取り入れ、マスコミでもたいへん話題となりました。
第二段となる今回は、一番町四丁目商店街のアーケードに、新緑を思わせる「ずんだ色」の毛糸の屋根をかけるというコンセプトのもと、「SAP(仙台アートシティプロジェクト)」内の一作品という位置づけで実施することを想定して企画いたします。
アーケードに新緑色の毛糸の屋根をかける
東北三代祭りのひとつであり、仙台を代表する祭りと言えば、「仙台七夕」。その舞台であるアーケードは、いわば“仙台の顔”ともいうべき場所です。そのアーケードの中で、唯一、屋根で覆われておらず、空がいつでも見える場所が、一番町四丁目商店街です。その特性を活かし、杜の都らしく、新緑のシーズンらしい、そして地域の名物としても知られる「ずんだ」を思わせるやわらかな明るい新緑色の毛糸をアーケードの左右の天井から結ぶことによって、アーケード街に「緑の毛糸の屋根」をかけ、アートで仙台を発信しよう、というのが本企画の趣旨です。
参加することで生まれる新しい「発見」「関係性」
実施にあたっては、SAP実行委員会の協力を得ながら、制作参加スタッフを募り、安全面には万全の体制を敷きながら、協働による作品制作を行いたいと考えています。それは本作品の制作を通して、いつもとは違う仙台、特に一番町四丁目商店街との関わり方を結ぶことにより、街に対する新しい魅力を発見したり、自分との関係を結びなおしたりすることができると考えるからです。自分がダイレクトに街と関わったという体験は、必ず、街への愛着となって、商店街のファンを増やすことにつながると思います。
また、毛糸を寄付してもらうことで「制作に参加」する機会をつくります。これにより気軽に、そして全国からの参加が可能になり、注目度が増す他、自分の毛糸や知り合いの毛糸が使われていることで、企画への関心度も高くなり、現代アートにありがちな「なんだかさっぱりわからない」感をかなりの程度払拭できると経験上推測されます。さらに、定禅寺通りのピンク、一番町四丁目の緑と、シリーズものとして認識していっていただくことにより、仙台をテーマとした本企画に継続的に参加することを楽しんでいただけ、仙台のアートによるブランドイメージ向上に寄与できるのではないかと考えます。
企画・問合せ:門脇篤まちとアート研究所
070-5621-2301 info@kadowakiart.com
Posted by 門脇篤 at 15:10│Comments(2)
│毛糸の屋根プロジェクト
この記事へのコメント
去年春の、定禅寺通りでの毛糸の作品(?)は、拝見致しました。
(当時の我輩のブログでも記事にしましたが…)
今年の企画も楽しみにしております。
去年も、『こーゆー風なカンジで、黒い折り鶴(黒千羽鶴)を木々から垂らせたら面白いな…』
とか言ったら、
『不気味で、許可降りなそうだよねー。』と
う●まり嬢に言われてしまいました。(苦笑)
(当時の我輩のブログでも記事にしましたが…)
今年の企画も楽しみにしております。
去年も、『こーゆー風なカンジで、黒い折り鶴(黒千羽鶴)を木々から垂らせたら面白いな…』
とか言ったら、
『不気味で、許可降りなそうだよねー。』と
う●まり嬢に言われてしまいました。(苦笑)
Posted by 黒猫伯爵 at 2008年02月26日 16:02
そうですかー
しかし許可を出すお役人の方は思うに、高さが規定値を満たしているかとかに興味があるので、「不気味かどうか」「みんなに受けそうかどうか」にはあんまり興味ないような気がします。ちゃんと法律内で保険とかもかけてるとか言えば案外やれるかもしれませんよ。
しかし許可を出すお役人の方は思うに、高さが規定値を満たしているかとかに興味があるので、「不気味かどうか」「みんなに受けそうかどうか」にはあんまり興味ないような気がします。ちゃんと法律内で保険とかもかけてるとか言えば案外やれるかもしれませんよ。
Posted by 門脇篤 at 2008年02月26日 16:25